かつての騒乱

もはや時効であろう。
当時渦中にあった人物はとうに引退し
最早そのころの出来事を思い出話に語るかつての同胞もみかけぬ昨今。

かつてわたしが掛け持ちで所属していたLSでの出来事である。
LSイベントを頻繁に企画する活気あるグループであった。
所属メンバーのレベルもジョブもほどよくばらけており、
毎日だれかしらがだれかしらの手伝いをしている
という具合の多忙なLSであった。
とはいえ、さほど大所帯でもなく
一声かければすぐに全員が同じエリアに集まることができる程度の規模であった。

L(エルヴァーン♀)とK(ヒューム♀)はリアルフレ同士である。
Lが先に遊び始め、遅れてKがLに招待されてヴァナディールにやってきた。
白魔道士として先んじて高レベルになっていたLは
同じく白魔道士をファーストジョブとしたKにいろいろと手ほどきをしたりして
ずいぶん時間を割いて面倒をみていたと思う。

LS内での会話も二人を中心にずいぶんと活気付いていた。
西方漫才のような二人であった。

しかし、3ヶ月もするころになるとやけに口数が減り
二人が行動をともにすることもなくなっていた。

原因はLSにいたエルヴァーン♂ 忍者Nである。
そもそもNはLとヴァナ婚済みであったのだが
いつのまにかNとKがLSをはずして頻繁に行き方知れずになるようになり
やがてNがLの不在時に、Lについての不満を延々と漏らすようになったのである。

それはLがKに対してひがみを持っているとか
種族的な問題にまつわる劣等感からKに手厳しい牽制をするため
Kが精神的に参ってしまい、その相談を受けていたとか
完全にLを否定し、Kを擁護する発言であった。

Lのいない間中、Nがその話題に振ってしまうため
LSメンバーには動揺が起こり、
L、N、K三者不在時には、それについての話題でもちきりになってしまう
そんな不安定な状態が続くようになってしまった。

その状況を楽しむものもいるにはいたが、
NとKの密着について、L自身はは一切触れようとせず、不満ももらさなかったため
ほとんどのメンバーはLを擁護する考えであった。

ときに、KがLの尊大な態度について事細かに語っていると
それまで口出しをせず、黙って事の成り行きを見守っていたタルタルSが
堪忍袋の緒を切らしたのか次のようなことを言った。

「不満は本人に直接言ってくれないか」
「それはぼくたちに同意を求めているのか」
「毎日このような話題で自分は非常に不快であるから、ここを脱退するかもしれない」

しばらくの沈黙があったあと
Kは、
「LはRMT常習者なのを自分は知っている」
というようなことを詳細に語り始めたのである。
話題の関連性は全くないこととは言え、これには一同度肝をぬかれ
どう反応してよいのかまったくわからなかった。

まったく思い当たらないことではなかったからなおさらであったろうと思う。
白魔道士一択であり、さほど金策のいとまも取れなかったLが
その割に高額な装備を揃えていたことは
それまでNからの贈り物であろうと考えていた者も多いだろう。
しかしKの吐露においては、Nは贈り物をする財力などないというのである。

これは、Kの作り話だとしても
それなりの衝撃ではあった。
Lが支払ったRMT業者への振込み明細書等に触れたKの話には説得力もあった。

日ごろからRMTの話題になると、断固反対する毅然としたLの口調が思い出され
私も唖然としたものである。

非常に後味の悪い流れであった。
この揉め事の発端はただの痴情のもつれというやつであっただろう。
Kも、RMTのことなどは当初はどうでもよかったのだ。
だが女性というのは、矛先が自分に向けられるとどんな手をつかってでも
その矛先を他所に向けることに躍起になり
なんの関わりもないところへ話を飛躍させる性癖をもっていることが多い。
Kが特別なのではなく、これは多くの女性がよくやることだ。

この出来事のあと、当事者は散り散りになった。
LはLSを去り、うわさでは引退したとも別のサーバーで心機一転やり直しているとも聞く。
KとNはしばらくは残ったが、まもなくLSを去り
その後は詳細はわからぬが、引退してしまったといううわさも聞く。
そのころメンバーだった者も、近頃はほとんどみかけない。
[PR]
by dolce_seven | 2006-07-21 04:12
<< 遺失物よ・・!! リンクシェル >>