ききたがり

親しい間柄にあって、フレ登録もしているタル♀は、よく私に聞きたがる。




「スキルいくつになりました?」

「どれぐらいお金たまりました?」

「一日どれぐらい稼げてます?」

「今、金策って何してます?」







「本当にその装備必要でしょうか?」





本当にこのひと、私のフレなんだろうか。
本当にこのひと、私の親しい間柄の人なんだろうか。
こういう人はほかにもたくさんいるんだろうか。

私はお人よしで、聞かれたことはなんにでも正直に答えてしまう。
オマエがバカだと言われればそれまでだが、うそをつく理由もない、隠す理由もない。

ところが、「スキルいくつになりました?」ときかれて
逆に彼女に聞き返してみると

「私なんかぜんぜんです、まだまだです」

そうかえってくる。

「Yさんはどれぐらいたまったんですか?」
「私なんかぜんぜん、まだまだです」

私のを聞いて安心したいとでも言うんだろうか、
彼女が私よりも上だったら安心して、劣っていたら必死に追い上げるとかなんだろう。

最初のうちはそれほど気にしてなかったが
定期的に上のようなことを聞かれ、そのたびにはぐらかされる回数を重ねていくうちに
だんだん彼女からの偵察が本当に息苦しく、不愉快なものとなってきた。

金策については、何をしていたか、、ということならすんなり答えてもいい。
だが、今まさにやっている金策については、できるだけノーコメントにしたいのが本音である。
オイシイと思っているからこそ続けている金策であり、
たとえばそれが素材狩りであるならば、ライバルは極力増やしたくない。

だが彼女はまっすぐに質問してくる。

「それはヒミツ」

そういってその場をはぐらかしてしまえばよいのだろうか。
サーチすればどのエリアにいるのかなどすぐわかってしまう。
おそらく、彼女は私がどのエリアによくいるのかはわかっていても、
何を狩ってどう売りさばいているか絞れていないのだろう。






ある日、彼女と話していて、彼女がほしがっているものが
わたしと同じであることがわかった。

私に対する牽制の理由も大体わかった気がした。
しかし彼女は執拗なほど言った

「それは高価すぎて、もったいないですよね」
「ほかに必要なものもあるし、そちらを優先しないと」


つまりジョブ専用装備であるため、ほかに使い回しがきかないので
アサルト戦績でもらえる装備を優先してとろうと思っている。
だから金策はするが、ほかにほしいものや、必要だと思うものがまだまだあるので
すぐに買うことはしない、いつかお金がたまったら買う。

というようなことである。


そのしめくくりが、私に対して投げかけられた

「Rさん、その装備、果たして本当に必要です?」


『必死だな、余計なお世話だ、もうほっといてくれ』 心の中で私はそう思っていた。

「絶対必要ですよ^^v だってほしいもの それで心の平安が訪れます」

私はそう答えた。


私は晴れて念願の装備を手に入れることができたが
それから数日後久しぶりにばったり出会った彼女が、同じ装備で現れたのであった。







『その装備、本当に必要ですね』
[PR]
by dolce_seven | 2006-07-13 17:13
<< ヴァナ恋愛 はじめに・・・ >>